「ハンセン病と文学展」と同人誌「火山地帯」 

  ハンセン病文学の流れ紹介 熊本近代文学館で特別展開幕

熊本近代文学館の特別展「ハンセン病と文学展」の会場=熊本市出水
 熊本近代文学館の特別展「ハンセン病と文学展」が十一日、熊本市出水二丁目の同館で始まった。大正期から現在までのハンセン病患者・元患者による著書や雑誌、原稿など五百数十点を展示、ハンセン病文学の流れと文学者たちの活動を紹介している。九月十五日まで。

 同日は、菊池郡合志町のハンセン病国立療養所・菊池恵楓園や同入所者自治会の代表らも出席してテープカットした。

 療養所の文芸活動は大正期から昭和初期にかけて興隆し、小説家北條民雄や歌人明石海人が登場した昭和十年代には中央文壇からも注目された。

 戦後は特効薬プロミン発見を機に「生の喜び」を歌う作品が生まれ、菊池恵楓園の歌人、伊藤保と津田治子は代表的存在となった。小説・評論の島比呂志らは、元患者の社会復帰をテーマとし、社会的に影響を与えた。

 十九日午後一時からは同市手取本町のくまもと県民交流館パレアで、作家加賀乙彦さんの講演会「ハンセン病文学と北條民雄」がある。無料。申し込みは、はがきで〒862―8612、熊本市出水二ノ五ノ一、熊本近代文学館講演会係。ファクス096(385)4214でも受け付ける。

             熊本日日新聞2003年7月11日夕刊

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「ハンセン病と文学展」という特別展も15日を持って終了しているが、期間中には加賀乙彦さんの講演や、文学作品の朗読会などがあったようです。

この展示には、風見治さんも、8月23日に拝観をしに出かけている。
今回の展示は、物故の作家の展示であったから、風見さんの本等は展示されなかった。
「北條民雄の手紙など見たが、なかなか、作家らしい立派な筆跡だった」と話しておられる。
風見さんもたいへん字がお上手というか、味わい深い堂々とした字を書かれる。下に、風見さんに書いていただいたサイン本を載せているのでご覧下さい。

そして、風見さんがずっと小説を発表してきた同人誌「火山地帯」がずらりと展示されていた模様。
「火山地帯」のことを少し記しておきたい。
「火山地帯」は島比呂志さんが、1958年に創られたもので現在、135号にのぼる。年4回、シーズンごとに出してきたことになるのでしょうか。
1999年に島さんが北九州に社会復帰されることになり、その前年に、立石という療養所外の同人に継がれ、療養所から鹿屋市の立石さんの自宅に移りました。一般の同人誌と変わらなくなりました。
島さんはそれを同人誌の社会復帰と喜ばれていたようです。
しかし、風見さんは、それでは「火山地帯」の、療養所における同人誌という特性が無くなってしまう、存在の意味が薄れると、反対の意見を持っておられ、近年は、絵ばかり描かれておられることもあるのでしょうか、同人は辞したと話されていました。
火山地帯の同人の仲間内で、切磋琢磨して、文学を磨いてきたように、熊本近代文学館の方に言われたが、そういうことはあまりなかった、ほとんど、島さんを中心に、島さんと同人との関係で、同人が集まって合評しあったことは一度も無いと話しておられる。島さんひとりが、たいへんな熱意でもって、発刊を重ねてこられたようだ。
私は、風見さんの他の作品も是非読みたいし、機会があったら、実際に「火山地帯」を手にとって読んでみたいものである。
それを風見さんに言うと、「僕が生きているうちに、また、鹿児島までおいで」と言われる。風見さんは、当然のことだが、全巻持っておられるのだ。また、訪ねて行きたいものである。






     
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